中古戸建ての注意点8(設備)

設備はすべて動かしてみる

中古戸建の賢い買い方/設備

住宅の設備や機器類は、設置後の経過期間によって劣化の程度が異なり、住む人の使用法によっても傷み具合が違います。じっくりみせてもらい、実際にさわって操作してみる必要があります

設備の劣化は購入後の出費に大きく影響する中古戸建は「現状有姿」といって、現在の状態で引き取るのが原則です。

ただし、雨漏りのような構造体の瑕疵のほか、上下水の水漏れ、ガス·電気設備が使用不可の場合は、売り主が補修して引き渡すこととされています。

しかし、引き渡しの時点ではトイレの排水に漏れなどなかったのに、まもなく漏れ出した、などということが往々にして起こります。

この補修費は売り主と買い主のどちらの負担かといえば、はっきりいって買い主負担。設備や機器は、いずれ修繕・交換時期を迎えるとはいえ、中古戸建を購入したばかりで懐が厳しいときの出費と、ずっと先では大違いです。

売り主が住んでいると遠慮しがちですが、そこは大金をはたくのですから、実際にさわって動かしてチェックすることが大切なのです。

リフォーム費用にも大きな差リフォームするつもりの場合、現在の状況や建物の構造によって、やりやすさ、費用に大きな違いが出ます。

キッチン回りの設備

キッチンまわりでは特にコンロと換気扇が傷みやすい部分です。キッチン全体の老朽度によって一部の交換ですむか、全体の交換が必要かを評価しておきましょう。

対面式に配列を変えたいなどという場合は、排気ダクトやガス管、給排水管の位置を大きく動かすと、工事費用もかなりの額になります。

浴室は, ユニットバスとタイル貼りの場合があります。後者なら床や壁がヒビ割れたり、浴槽との間に大きなすきまができていないかをチェックします。ヒビ割れから水が漏れていると内側の木材が傷んだり腐ったりしていることもあるからです。

同時に、給湯器の性能も要チェックです。ガス式なら最低でも24号、電気貯湯式なら300eはほしいところ。これ未満だと、平均的な家庭では容量不足をきたすことが多くなります。また、洗面台や洗濯機置き場など、必要なところに給湯配管がきているかも確認しておきましょう

電気、上下水、ガスの設備

電気の設備

電気の容量アップは原則無料ですが、住宅の電気容量はアンペア(A)数で決められ、各家庭ごとに電力会社と10~60 Aの間で契約を結びます。
現在の容量がいくらになっているかは分電盤の表示をみればわかり、容量が不足するようなら、通常は電力会社に依頼してアンペアブレーカーを交換してもらえばOK。このブレーカーの交換は基本的に無料です。

ところが、屋内までの引き込み線の容量が小さい場合があります。こうしたケースでは電柱のトランスから屋内の分電盤まで新たに配線をし直す必要があります。残念ながら屋内引き込み線の工事費は有料。10万円前後の費用がかかります。

水道の設備

水道の周りは特に下水の整備状況をチェックします。下水道の普及率は、大都市近郊圏こそ軒並み90 %を超えていますが、全国平均ではまだ60 %台。あなたが希望する地域では、まだ本下水が整備されていない可能性もあります。本下水道が備わっていない場合は、十分な容量と機能を備えた浄化槽が設置されていることが大前提になります。

家庭からの排水は、トイレの汚水キッチンやお風呂場からの雑排水、そして雨水に分類され、このうち汚水だけを処理するのが単独浄化槽です。

この場合、雑排水をそのまま流してしまうために環境への悪影響が懸念され現在では汚水と雑排水の両方を処理する「合併浄化槽」の設置が促されています。最低でも、この機能を有する浄化槽が設置されているのを条件にすべきでしょう。

ガスの設備

手持ちのガス器具は使えるのか?都市ガス供給エリアか、プロパンガスかも確認しておくことが大事です。地域やガス会社によって供給するガスの熱量、種類が違い、それによって
使える器具も異なります。現在使っている機 が使えるか要確認です。

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