中古戸建ての注意点6(断熱/防音)

防音·断熱の確認する方法

中古戸建の賢い買い方/断熱材

天井裏でわかる上下階の防音

中古戸建で音で最も気になるのは、2階の音が1階に響くこと。2階の床材に防音性能の高いものを使えばまず大丈夫ですが、これを目視ですることはほぼ不可能です。

■そこで、1階天井裏を覗いてみることにしましょう。

多くは吊り天井といって、1階の天井を「吊り木(細い棒)」で2階の梁や棂太につないであります。このつなぎ方がポイントです。「吊り木受け」という横浅を、梁や棂太から張り出してつなぐと防音効果を発揮しますが、直接つないだのでは音がストレートに天井へ伝わってしまいます。

全体的にコストを切りつめたり、粗悪な工事だと、この手抜き方式で施工されているケースが多くなります。その場合は、防音をあまり考慮していない (防音性能の高い床材も使っていない可能性あり)と考えてよいでしょう。

断熱も覗いてみるのが一番

断熱材も、どこまできちんと施工されているか、すべてを確かめることはできません。したがってみればわかる代表的な部分で全体を予測します。

屋根裏と床下の両方を覗き込んでみる

屋根裏のスミに、壁から出た断熱材が天井の上まで伸びているでしょうか?
床下の断熱材はすきまがなく垂れ下がりもないですか?
もし、そうでないなかならば、あまりきちんとした断熱施工だとはいえません。

壁をさわって感じてみる

内壁にさわるとなんとなく冷たい・・・特殊な素材の場合もありますが、普通のクロス壁なら「冷気貫流(壁のすきまを通して床下から空気が回る)」を起こしている可能性があります。つまり、壁のなかが空洞で、もしかすると断熱施工がずさんです。防音性能も著しく低下するので、注意が必要です。

断熱材がどこにも見当たらない

こうしたケースは古い住宅に多くみられます。もちろん、断熱性能はほとんど期待できないと考えるべきでしょう。

わざと壁に空気を流す住宅もある

夏は床から冷気を取り入れて家を涼しくし、冬は塞いで暖かい空気を貫流させる「エアサイクル住宅」というものがあります。これは空気が漏れる欠陥住宅とはまったく別ものなので注意が必要です。。売却するときはむしろ高性能住宅として宣伝され、売値アップが期待できます。

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