「中古戸建ての相場観」を持つ
「住宅は一生に一度か二度の買い物だから慎重に」とほとんどの人が考えます。
ある調査によると、買うまでにみた物件数は「4.5 」が最も多いらしいです。
今回がはじめてのマイホーム探しなら、あなたは住宅のことをなにも知らないはず。案内して説明する仲介業者はプロなので、マイナス要因は抑え気味に、プラス要因は強調気味に勧めてくるでしょう。
簡単に釣られてしまったら、そもそもそれが失敗のスタートかも…。
住宅は1軒ごとに違うのですから、数をみて目を肥やすことが大切。
自分の相場観を養うことが中古戸建て探しでは最も大事です。
「この住宅は高いのか安いのか」というのは、雑誌や広告で大まかに把握で
きても、実際に物件を訪れて肌で感じなければわからないものです。
相場観のないまま安直に結論を出すと、割高な物件を掴む可能性がかなり高くなります。
「みているうちによい物件を逃がしてしまう」という心配はありません。
中古住宅は間断なく市場に出ており、もっといい物件に必ずめぐり会えます。
微妙な違いを見分ける能力を養う
「同じ徒歩時間でも道路の状況で違いが大きい」
「公共施設の使い勝手は地域で違う」といったことは、少数の物件を訪ねただけで把握するのは困難です。
また、長く住み続けるには街のイメージや商業施設の充実ぶりも大切。これ
らも少数の物件をみただけでは実感しにくい要素です。
最初は家そのものに注目しがちで、トータルな住み心地を掴む力が不十分。
微妙な違いを見極める目は、数多くみて回るうちに養われるのです。
物件をたくさんみることの最大の効果は「経験が生きる」こと。
前に見た家で「この家は水回りの使い勝手が悪そう」と思ったら、次からはそれをチェックポイントの一つに加える。その繰り返しがチェックの目を養っていきます。
中古戸建てを探している時に陥りやすいのが、高額物件をみて自分の判断基準が狂ってしまうこと。高額物件には優れた部分が多く、予算を大幅に上回る物件を見るのはマイナスです。あくまでも予算の見合った物件を見るべきです。