売りに出ている理由を知る
住宅を売りに出す理由はさまざまですが、買い主にとっては売り出した理由を知っておくのは、安心材料のひとつになります。
可能なかぎり「なぜ売りたいのか」を調べ、それなりに理解し、納得したうえで、契約するようにしたいものです。
情報を得る方法
①居住者がいる物件なら”さりげなく「なぜ売るのか」を尋ねてみる
②マンションなら管理人に、一戸建てなら近隣の人に聞いてみる
③仲介業者に頼み込んで聞き出す。
最も情報をもっているのは売却依頼を受けた仲介業者ですが、相互信頼がなければ立ち入った話は無理)そういう意味でも、早い時期から業者との信頼関係を築いておくことが大切なのです。
事故や事件は近隣で話を聞けばわかります。売り主が隠そうとしている欠陥を見抜くのはなかなか困難ですが、気になる部分があったら建築士など専門家にチェックを依頼するのがベストです。
多少お金はかかりますが(数万円程度)、安心料と考えれば高くはありません。
さらに万一に備えて契約書で「補償の特約」をしておきましょう。
売り急ぎの背景はなにか
中古戸建を売りに出す最もオーソドックスな理由には、
「手狭になった」
「世帯人数が減って広すぎる」
「グレードアップ」
「転勤」「帰郷」などがあります。
これらが理由ならごく自然なこと。本当ならばとりあえず心配は無用です。
一方、「なぜか売り急いでいる」という場合は要注意。
これには主に2つの理由があります。
ひとつは「資金的な事情で売りに出す」場合、
そしてもうひとつは、「住みにくくなったから売りに出す」ケース。
前者はさておき、後者は家族構成やライフスタイルの変化という場合もありますが最近になって周辺に環境悪化要因が出現したのかもしれません。
「深夜営業の店がオープンして騒がしい」
「同じマンションに望ましくない人が入居してきた」などといったケースです。
十分にチェックして、その理由が売り主にとってのみ都合が悪く、あなたにとって問題がないのならOK。そうでなければ慎重を期すべきです
「 売り急ぎ」は値引き交渉の格好の材料となるるので、値引きができる可能性もあります。