第三者に評価してもらい性能を保証
「性能表示制度」とは、第三者機関が性能を多面的に評価し証明書を発行するシステムです。
客観的な評価によって性能が証明されるので、買い手は安心売り手もお墨付きが得られて売りやすいと利点があります。
中古戸建ての場合は、新築住宅にある評価項目のうち
「劣化対策」「省エネ対策」「シックハウス対策」「音環境」などが省かれています。
現実問題として評価が困難というのが大きな理由ですが、最も知りたい部分が抜けているという印象はぬぐえません。
ただし、新築時に性能の評価を受けている住宅は、再評価のときに、はじめて評価を受ける新築住宅よりも多くの項目をチェックする仕組みになっています。新築時に性能表示制度を利用している住宅はそれだけ安心感が高いといってよいでしょう。
なお、この性能評価は施主や販売業者の希望によって行ないます。評価を受けるには、通常の住宅で一戸当たり5~10万円の費用がかかります。
性能評価はあくまで調査時点の性能を評価するのであって、万一のときに保証をしてくれるものではないことを頭に入れておきましょう。
中古戸建ての場合、一般に個人間の売買には保証期間が設定されないことがほとんどで、業者所有の物件でも半年ー2年程度というのが限度です。この点で、10年間にわたって保証される新築住宅とは大きく異なります。
ただし、こうした状況に対応するために、中古戸建てに対しても保証を行なう住宅保証機構という団体があります。
唯一の公的機関で、築15年以内なら申請にもとづいて検査をし、OKであれば引き渡し後、5年間は補修費を保証してくれます。万一に備えて活用を検討してみてもよいでしょう。
近ごろは中古戸建てに対して独自の保証を打ち出す企業も現れています。内容はそれぞれ異なりますが、害の保証に対する認識が高まっているのは事実です。
(財)住宅保証機構
http://www.mamoris.jp/
中古住宅の保証料(検査プラス保証)は4万8300円+(述べ面積✕240円)+1万5750円